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【コラム】ロンドン日記#7・イギリス生まれのファッションブランド

2020/03/10

【コラム】ロンドン日記#7・イギリス生まれのファッションブランド

先日、夫と街を歩いていた時、「すれ違う人、みんながお洒落だよね・・・」という話になりました。ロンドンは本当にお洒落な人が多いのです。若い人だけではなく、お歳を召したご夫婦から小さな子供まで、とても素敵なファッションを着こなしています。流行にのるというよりも、お洒落が大好きで自分に似合うファッションを着こなしている、ファッションを楽しんでいると感じます。特に私はおじさまたちのお洒落さに、いつも驚かされています。カジュアルな恰好にきちんと磨かれた革靴と帽子。お出掛けの前に鏡でチェックしてきたのかな、なんて勝手に想像してほっこりした気分になります。こちらの画像は高級ブランドが立ち並ぶ、ボンドストリート。ロンドンのファッションの中心地です。
 

                                  
世界中から注目を集めているロンドンのファッション。そんなロンドンで是非立ち寄りたい、イギリスでうまれた上質なブランドをいくつかご紹介します。

 



バーバリー

1856年、トーマス・バーバリーは、わずか21歳にして、ベージングストークにバーバリー1号店を開店しました。彼は、衣服は英国の天候から人々を守るものであるべきだと考えていました。そして「ギャバジン」という通気性に優れ、悪天候に強く丈夫な布地を考案し、従来の重く着心地の悪かったレインウェアに革命をもたらしました。さらに、世界中から愛されるバーバリーのトレンチコートは第一次世界大戦中に開発されました。機能的で実用性に優れたトレンチコートは、イギリス軍が軍服として着用していたそうです。1920年代には、現在、商標として登録されているバーバリーチェックが誕生し、レインウェアの裏地として導入されました。
 
誰もが知っているバーバリーのトレンチコートやバーバリーチェックは150年以上もの歴史のなかで生み出された、永遠のファッションアイテムなのです。

画像・引用 バーバリー公式サイトhttps://uk.burberry.com/
 



マッキントッシュ

マッキントッシュは約200年にわたり、世界で最も影響力のあるコートメーカーの1つです。19世紀初頭、スコットランドの化学者チャールズマッキントッシュが綿の防水加工の新しい方法を発明したことが、創業のはじまりとなりました。現在では多くのブランドとのコラボレーションも行ったり、幅広い世代に愛される老舗ブランドの地位を確立しています。

画像・引用 マッキントッシュ公式サイトhttps://www.mackintosh.com

 



ジミーチュウ

ジミーチュウはマレーシア人で靴職人のジミーチュウとイギリス『ヴォーグ』誌編集者のタマラ・メロンによって1996年に設立された、21世紀を代表するラグジュアリー・アクセサリー・ブランドです。ブランドの核であるシューズを中心に、官能的な感性と遊び心に満ちた大胆なスピリットを世に送りだしています。特に女性たちの憧れのジミーチューの靴は、世界中のセレブが愛用していることでも知られています。

画像・引用 ジミーチュウ公式サイトhttps://www.jimmychoo.com
 



マルベリー

マルベリーは1971年に英国サマセット州で誕生した英国を代表するブランドの一つです。その優れたクオリティとデザインは世界的にも高い評価を得ています。ブランドのシンボルマークである木のロゴは、創業者のロジャー・ソールが毎日通っていた通学路の脇にある木をモチーフに、ロジャーの姉がデザインしました。「マルベリー」というブランド名は、このマルベリーの木にちなんで付けられたものだそうです。こうしたブランドの成り立ちからも、自然を愛する心や家族の絆をベースにして生まれた、英国らしさを大切にするブランドであることが感じられます。

画像・引用 マルベリー公式サイトhttps://www.mulberry.com
 



ジョンストンズ

ジョンストンズ社は1797年にスコットランドの北東に位置するエルガンで創業しました。200年以上にわたってジョンストン家とハリソン家のファミリーが経営に携わり、カシミヤやビキューナなどの高級素材を使った生地、スカーフ、ホームファニシングなどを作り続けています。 現在でも原毛の厳選から紡績、ウィービング(機織)、ニッティングまで手掛ける、英国でも珍しい一貫生産工場をもつメーカーです。

画像・引用 ジョンストンズ公式サイトhttps://www.johnstonsofelgin.com

 


チャーチ

チャーチは1873年、靴作りで有名なノーサンプトンでうまれました。1足の靴に250にもおよぶ工程を経て作られているといわれるチャーチズの靴は世界中の人々をファンに持つ、英国が誇る老舗靴ブランドです。

画像・引用 チャーチ公式サイト
https://www.church-footwear.com

 



ヴィヴィアンウエストウッド

ヴィヴィアンウエストウッドはイギリス人のデザイナー、ヴィヴィアン・イザベル・スウィアによって1983年のパリコレクションでデビューしました。クラシックとパンクが融合したスタイルで、その独自の世界観が多くの人を魅了しています。


画像・引用 ヴィヴィアンウエストウッド公式サイト
https://www.viviennewestwood.com
 



この他にも、ポールスミスやアレキサンダー・マックイーン、マリークワント等、歴史ある様々なブランドがイギリスから誕生しています。雨の多いイギリスから生まれたレインコートやレインブーツをはじめ、人々の暮らしに深く根差したブランドが多く、それらのブランドはイギリスの人々の誇りであり素晴らしい財産なんだろうなと思います。

こちらは現在の百貨店のディスプレイです。最近は真冬のような寒さの日々の合間に少し暖かい日があったり、桜の花が蕾をつけはじめたり、春を感じることが多くなりました。トレンチコートや華やかなワンピース等、百貨店やショップのディスプレイも春の訪れを感じさせてくれます。
 

最近は新型コロナウィルスの日本での感染拡大のニュースを、遠いイギリスから見守る日々です。イギリスも感染者が日々増えていますが、元々マスクをつけることが慣習にないこともあり、マスクをしている人はほとんど見かけません。でも、薬局からは消毒液や消毒ジェルが消え、入国制限で旅行のキャンセルが相次いだりミュージアムは普段より人が少なく、様々なところで影響が出始めているようです。我が家も4月に日本へ一時帰国をする予定で航空チケットをとっていましたが、残念ながらキャンセルになってしまいました。

1日も早く皆さんが穏やかな日常を送れることを願うばかりです・・・・。


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