HOME /コラム/ 

【コラム】今週の生地 VOL.9 ドロウ

2024/08/21

【コラム】今週の生地 VOL.9 ドロウ


「今週の生地」9回目はリサイクル繊維を使用し、デザイン性・機能性・環境性ともに優れたQUARTER REPORTのファブリック「ドロウ」をご紹介いたします。

油絵の質感やクラックペイントを思わせるような抽象的なデザイン。綿・ポリエステル・アクリルのリサイクル繊維を使用した、特紡糸ならではの表情をお楽しみいただけます。
 

ドロウの生地は「Draw(描く)」という名前の通り、タテとヨコにさまざまな太さ、長さで描かれた線が広がる抽象的なデザイン。リサイクル繊維ならではのランダムな糸を使った織物に洗いをかけることにより、しっとりとした膨らみと防収縮性を兼ね備えています。カラーバリエーションは、どのようなお部屋とも相性が良い万能カラーのナチュラル、あたたかみのあるベージュ、スタイリッシュな空間にピッタリのグレー、お部屋を爽やかに演出するサックス、ブルーがかった落ち着きあるグリーンの5色。ラインナップの中でも特にナチュラルは、リサイクル繊維ならではの異なる素材がミックスされていることがより、感じられます。



画像左より時計回りに:日本ブランドの生地 ドロウ ナチュラルベージュグリーングレーサックス
 


生地のベースとなる糸を作るための繊維のリサイクル方法としては、「ケミカルリサイクル」、「マテリアルリサイクル」、「サーマルリサイクル」の3つの方法があります。このうち、ドロウは「マテリアルリサイクル」によって作られた特紡糸を使用しています。
 
特紡糸は未利用のまま廃棄される繊維や紡績、織布工場で発生する糸くず、布地などを集めて反毛(綿にほぐしなおすこと)した原料を使用し、再び糸を紡ぎ作られます。特紡糸の特徴は、撚りが甘く、ふわっとしたボリューム感があること。再生綿(リサイクル綿)が主体となり、ポリエステル、アクリル、レーヨンなど他の素材と混ぜて紡績される場合が多く、混紡によって糸の形状が変化するためバラエティに富んだ糸ができます。
 
回収した合成繊維製品を化学的に分解し、元の原料に戻す「ケミカルリサイクル」などに比べ、材料のままで利用するリサイクル方法は環境負荷が低い優れたリサイクル方法と言えるでしょう。
 




画像:日本ブランドのカーテン ドロウ ナチュラル

ドロウはご自宅でお手入れ可能なウォッシャブル対応生地。汚れが気になったとき色落ちや色褪せ、生地の伸縮を気にすることなくいつでもきれいな状態をキープできます。そのためカーテンなどの窓周り製品やテーブル周り、カバー類にも重宝します。



画像左:ランチョンマット ドロウ サックス
画像右:マルチクロス ドロウ グレー




画像:マルチクロス ドロウ サックス




画像:マルチクロス ドロウ ベージュ
 

お部屋のイメージを決めるカーテンやソファカバーなどの大きな面積のアイテムから、プチ模様替えにもピッタリなクッションカバーなどの小物類までさまざまなアイテムにご利用いただける「ドロウ」。お好みに合わせてコーディネートをお楽しみください。生地をご覧になりたい場合は、生地サンプルのお貸し出しサービスも行っております。


 

■今週の生地 VOL.9ドロウ ナチュラル
生地幅:150cm
組成: ポリエステル52%、綿33%、アクリル15%
デザイン:QUARTER REPORT
ブランド:QUARTER REPORT / クォーターリポート
 


■関連記事
▶▶▶今週の生地 VOL.8 「HERBARIUM」はこちら


▶▶▶リサイクル糸(特紡糸)とは
 

category Entry 

カテゴリ関連記事