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【コラム】ロンドン日記#6・コンランショップとメリルボーンハイストリート

2020/02/08

【コラム】ロンドン日記#6・コンランショップとメリルボーンハイストリート


新しい年を迎え、ロンドンの街は寒さがより一層厳しくなってきました。1日の中に四季があるといわれるほどお天気の変わりやすいイギリスで、青い空を見られる瞬間はとっても嬉しい気分になります。そんな寒空の中ですが、街へ出るとショッピングを楽しむ人々で溢れかえっているのです。ロンドンはクリスマス翌日の12月26日がボクシングデーと呼ばれ、ショップが一斉にセールをスタートする日。新年を迎えても引き続きセールで街はにぎわっています。
 
 
ロンドンにはオックスフォードストリート、リージェントストリート、ボンドストリート・・・というように沢山のショッピングストリートがあり、多くのショップが立ち並んでいます。今日はそんな沢山のお買い物スポットの中で、百貨店が並ぶ大きな道から少し裏に入ったロンドンらしい町並みのメリルボーン・ハイストリートにお散歩に行ってきました。小さなブティックや、世界で最も美しいと言われている本屋さん・オープンテラスのカフェ等、ハイセンスなショップが立ち並んでいます。

 



メリルボーン・ハイストリートを歩くといつも立ち寄りたくなるのはザ・コンランショップ。イギリスのコンランショップは、サウスケンジストンにある旗艦店とメリルボーン店の2店舗です。どちらの店舗も広い敷地の中に、生活に必要なすべてのものが揃うような幅広い商品展開で、それだけではなく遊び心のあるアイテムも数多く置かれています。
「ライフスタイルショップ」という言葉の意味は私自身あいまいですが、衣食住・暮らしに関わるものを提案する形のお店という定義だとするとまさにコンランショップは暮らしのスタイルを提案しているお店だと感じます。

 


まず1階のフロアはバッグやお財布・子供用品・ポストカードやラッピング用品等、開放的な店内にハイセンスな小物が詰め込まれています。その中でも遊び心のあるアイテムが置かれている奥のスペースに、とても小さな陶器がディスプレイされていました。この陶器は日本人の陶芸家・瀬川勇太(Yuta Segawa)さんのミニチュアベースコレクションです。オリジナルの多数の釉薬を使用して仕上げられた陶器は、美しい色彩と繊細なフォルムで、沢山の商品の中にありながら目を惹きつけます。

 


ロンドンに暮らしていると、時々こうして日本人作家さんの作品や商品に出会うことがあります。それらはロンドンの中に馴染みながらも日本の繊細さを感じられ、どこか温かみのある印象を与えてくれる作品や商品が多いように感じます。

 

2階はキッチン用品や照明、クッションやベッドリネン等のフロアです。食器や調理器具の近くには料理や食物の本が並べられていたり、素敵なプレートの隣には美味しそうなビスケットが売られていたり・・・・次々と手にとりたくなるようなディスプレイです。ファブリックのコーナーも、無地のシンプルなものと部屋のアクセントになるような主張の強いものとのバランスが絶妙に調和されていて、実際に自宅でどのように使うかをイメージがしやすいように感じます。

 


最後に、最上階の3階に上がりました。こちらは椅子やテーブル、ソファといった大きな家具やアートが並べられています。アアルトやイームズといった機能性とデザイン性に優れた商品がセレクトされていて、ソファも数多くの種類の中から、形と張地を選ぶことができます。
 

ザ・コンランショップはイギリス人デザイナー、テレンス・コンランによって世界中から厳選された多くのアイテムと自身が手掛けたオリジナルアイテムをラインナップしています。コンランが常に目指してきたことは、ライフデザインのクオリティを高めること。生活にかかわる様々なものを取り扱い、それらは全てデザイン的な質の高さのみならず、実用性も兼ね備えた品を選りすぐっているそうです。(コンランショップジャパン公式サイト 引用
 

機能性とデザイン性が備わったアイテム展開、そしてその多くの選択肢と情報・アイディアの提案がコンランショップの大きな魅力のように感じました。


さて、コンランショップから出てハイストリートを進んでいくと日本にも進出しているAesopやdiptyqueといったフレグランスやスキンケアのショップ、そして子供服のプチバトー等が並んでいます。
 
向かいにはイタリアの老舗製紙会社ファブリアーノが手がけたステーショナリーブランド・ファブリアーノブティックの看板が見えました。店内はカラフルで洗練されたステーショナリーやバッグが並んでいます。


その先にはDESIGNER GUILDの直営店がありました。小さな店内ですが、数多くのファブリックやウォールペーパーが置かれていました。そしてそのすぐそばに陶器ブランドのEmma Bridgewaterの可愛らしいディスプレイが目を惹きます。こちらもイギリス発のブランドで、製造も国内工場をつかっているそうです。温もりのあるデザインが人気を呼び、百貨店などでも広く展開されています。


最後に立ち寄ったのはDAUNT BOOKS。こちらは書籍「世界で最も美しい書店」で紹介された老舗の本屋さんです。1910年に建てられたエドワード様式の建物が印象的で、店内には光が差し込む天窓やステンドグラスが整然と並ぶ本のディスプレイと調和して美しい空間をつくりだしています。


小さな道ですが、素敵なお店がぎゅっと詰まったメリルボーン・ハイストリート。何度も通いたくなる魅力的な場所です。とても古い老舗の本屋さんと新しい陶器ブランドが隣り合わせに並んでいるのに街全体がとても統一感があるのです。ロンドンの町並みは古いものと新しいものが上手に調和している街だと感じます。
 

イギリスが暖かくなるのはまだ先のようですが、また新しい発見を見つけに冬のお散歩を楽しもうと思います。

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