「今週の生地」第4回目は、ArtekのRivi(リヴィ)をご紹介いたします。
Riviをデザインしたロナン・ブルレック(1976年生まれ)とエルワン・ブルレック(1971年生まれ)は、パリを拠点に活躍するデザイナーで、20年以上にわたりさまざまな企業と挑戦的で実り多いコラボレーションを行ってきました。彼らの仕事は、空間や家具、テキスタイルのデザインから建築プロジェクトまで多岐にわたります。
今回ご紹介する「Rivi」は、フィンランド語で「行」や「列」を意味し、その名の通り限りなく続く平行線をハンドドローイングで表現した、ロナン&エルワン・ブルレック兄弟による初めてのテキスタイルデザインです。画像の「マスタード×ホワイト」のほか、「ホワイト×ブルー」「ライトグレー×ホワイト」など、カラーバリエーション豊富な点と、シンプルなデザインによりインテリアに取り入れやすいテキスタイルとしてFIQでもオーダー品などに選ばれることの多いテキスタイルの一つです。
画像左より:クッションカバー45 Rivi ホワイト×ブルー、ブルー×ホワイト、マスタード×ホワイト、GR×WH、グレー×ホワイト、BK×WH
兄のロナンと弟のエルワンはフランスのカンペール出身で、1999年からパリを拠点に共同でデザインを手掛けるようになりました。Vitra(ヴィトラ)、Artek、FLOS(フロス)、HAY(ヘイ)、Kartell(カルテル)、MAGIS(マジス)など、世界的ブランドと協業し、数々の作品を発表しています。彼らのデザインプロセスの中心には手描きのスケッチや模型作成があり、それらを通じて魅力的なイメージを発信すること。幻想的な生き物や自然の情景、抽象的なイメージが描かれたノートがユーモアあふれるデザインの源となっています。
画像:北欧ブランドのカーテン Rivi ブルー×ホワイト
Artekからテキスタイルデザイン「Rivi」シリーズが発表されたのは2017年。手描きの線の強弱が織りなす模様は、生地の向きや色によって印象が変わって見える、シンプルながら長くそばに置きたくなるような味わいがあります。マリメッコのテキスタイルのような華やかさとは異なる、無地やストライプ模様のようなベーシックさは、初めて北欧デザインをインテリアに取り入れるという方にもトライしやすく感じるのではないでしょうか。
画像:北欧と日本ブランドのシーリングライト Rivi マスタード×ホワイト
Riviは規則性の中に手描きならではの面白さやラインの揺らぎが感じられるテキスタイル。シンプルながら、味わいがあり、さまざまなインテリアスタイルに溶け込みます。前出のクッションカバーの画像のように色違いで揃えて統一感を出したり、華やかなデザインの柄物アイテムとの組み合わせもお楽しみいただけます。手描きの温かみと洗練されたデザインがあなたのお部屋をより一層魅力的にしてくれることでしょう。カーテンやテーブルクロス、照明などお部屋の印象を決めるアイテムにもぜひRiviをお試しください。