「今週の生地」第2回目は、北欧を代表するブランドmarimekko(マリメッコ)よりKOMPOTTI(コンポッティ)をご紹介いたします。
5月の連休が終わり、「5月病」という言葉もちらほら聞かれるようになりました。気候や環境の変化などにより、なんとなく不調を感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。冬だけでなく、このような時期にも元気をくれるマリメッコのテキスタイルです。
マリメッコは1951年創業のフィンランドのデザインハウス。鮮やかでポップな色彩や大胆な柄が特徴です。「毎日の暮らしにカラフルな色彩、喜び、そして幸せをもたらすこと」をミッションとして掲げており、目にするだけで明るく前向きな気持ちになるようなデザインは、世界中の人々に愛されています。
今回ご紹介する「KOMPOTTI」はフィンランド語でコンポートを意味し、果物をシロップやワインで煮詰めたものを指します。輪切りの果物や野菜がモダンなタッチで描かれており、画像のカラーは賑やかな印象も持ちつつ色合いは比較的ナチュラルなので、様々な空間に馴染みやすいところも魅力です。
画像左上:KOMPOTTI 501ブルー(廃番)
画像右上:KOMPOTTI ベージュ ※日本限定(廃番)
画像左下:KOMPOTTI 198 オレンジブラウン(廃番)
画像右下:KOMPOTTI 601 グリーン(廃番)
「KOMPOTTI」は、ヘルシンキを拠点とするフリーランスのイラストレーター兼デザイナーであるAino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)により2012年に発表されたデザイン。
アイノ・マイヤはヘルシンキ芸術デザイン大学出身で、2006年からマリメッコとコラボレーションしています。水彩からインク、マーカー、ガッシュなどさまざまな技法を使用しデザインを行い、マリメッコのテキスタイルデザインのほかに、知育絵本のアートワークなども手掛けています。
KOMPOTTIの色とりどりの輪切りの果物や野菜がリズミカルに並べられた柄は、まるで夏の果物園のよう。鮮やかな色彩と可愛らしいモチーフは今ではおなじみの定番柄、人気の柄として親しまれています。
マリメッコのテキスタイルをはじめ、北欧のデザインには植物や動物、風景など自然のモチーフがよく用いられます。北欧は豊かな自然環境に恵まれており、その自然環境に対する愛着と敬意が強く感じられます。自然を大切にする文化が根付いており、自然のモチーフを取り入れることで、その美しさや豊かさを称える意味が込められています。
また、北欧諸国は、美意識やデザインに対する関心が高い地域として知られています。心地よい暮らしを実現するため、インテリアにも美しさや機能性、シンプルさが求められます。北欧諸国は冬が長く、日照時間が短い地域に位置しているため、室内での明るさが重要視されます。明るく開放的なインテリアは、室内に明るさをもたらし、そこに住む人がリラックスしやすく、暗い季節にも明るい気持ちを保ちやすくする効果があります。
北欧ブランドのラウンドクッションφ55cm×H8cm
画像左:PUUTARHURIN PARHAAT / 960 ホワイト / marimekko
画像上:Orvokki / イエロー / kauniste
画像右:KOMPOTTI / 180 ピンク / marimekko
■今週の生地 VOL.2 KOMPOTTI 180ピンク
生地幅:137cm
リピート:90cm
組成: 綿100%
デザイン:Aino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)
ブランド:marimekko / マリメッコ
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