春に向けてカーテンを新調される方へ、選択肢の一つとしてご紹介したいのが「ブレイクスタイルカーテン」。床に長くカーテン生地を垂らす、ヨーロッパでは良く見られるスタイルです。
画像のカーテンはリニア グレー
日本ではカーテンの丈は床上数cmに仕上げるのが一般的です。馴染みのないスタイルではありますが、生地の質感を存分に楽しめるだけでなく、機能面でも嬉しいポイントがあります。早速メリットからご紹介していきます。
■ブレイクスタイルカーテンのメリット・デメリット
1. 遮光、遮熱、防寒の効果がある
2. 生地の収縮が気にならない
3. お部屋がエレガントなイメージになる
1. 遮光、遮熱、防寒の効果がある
カーテンが隙間なく床につくので、お部屋の光が外に漏れず、外からの光も入りにくくなります。夏は日差しが、冬は冷気が入るのを防ぐため、冷暖房の効率アップにつながります。
2.生地の収縮が気にならない
天然繊維(特に綿や麻)のカーテンは、湿気や乾燥、お洗濯などによる生地収縮の可能性があります。ブレイクスタイルカーテンはカーテン生地を床に長く垂らすスタイルのため、多少収縮しても変化が気になりません。
3.お部屋がエレガントなイメージになる
カーテンの丈が長く、床に垂れる様はまるでドレスのよう。一般的なカーテンよりも生地を多く使うため、窓周りがゴージャス、エレガントなイメージになります。お部屋のイメージを格上げしてくれるカーテンと言ってもよいでしょう。
次に、デメリットと思われるポイントをご紹介します。
1. お掃除の手間が増える
2. カーテンが床を擦り、ホコリがつきやすくなる
3. ペットやお子さんのいるご家庭には不向き
1. お掃除の手間が増える
日本で「カーテンの丈は床上数cmに仕上げるのが一般的」になっている理由は、おそらく、掃除の手間が増えるからというのが大半ではないでしょうか。掃除機などでカーテン生地を巻き込まないように、端に寄せたり持ち上げたり・・・お掃除ロボットなどを使用されているご家庭では、カーテンの下まで行き届かない場合があります。
2.カーテンが床を擦り、ホコリがつきやすくなる
素材により、カーテンを開閉する際に静電気が発生し、生地にホコリがつきやすくなることも考えられます。清潔好きな日本人にとってはあまり好ましいとは言えないかもしれません。
3.ペットやお子さんのいるご家庭には不向き
カーテンが長いと子どもやペットの遊び道具になる可能性も考えられます。カーテンを引っ張る、ペットが爪で引っ掻くなどして生地が破けたり傷みやすくなることもあるでしょう。
ペットやお子さんのいるご家庭では、すべてのお部屋ではなく寝室などの一部をブレイクスタイルにするのもオススメです。いくつかデメリットはありますが、冷暖房効率が上がり省エネにもつながる、経済的メリットの大きいスタイルと言えるのではないでしょうか。
画像のカーテンはエイジ ネイビー
■カーテンの長さについて
日本人にとっては馴染みのない「ブレイクスタイル」。丈を「長くする」と言っても、どの程度長くすればよいのでしょうか?目安をご紹介します。
①床+5cm
②床+10cm
③床+15~20cm
この他にTouching(床に僅かにふれる)、Braking(3cm程度ひきずる)、Sweeping(裾をほうきに見立て、床を掃く程度の長さ)、Puddling(裾がしっかり床にたまる長さで仕立てる)という区切り方もあるようですが、ここでは大まかに3種類の長さに分けて説明いたします。
①床+5cm
カーテンブレイクスタイルを初めて取り入れる方、長すぎると不安な方にオススメの長さ。ふんわり軽やかな印象。
②床+10cm
カーテン裾の折り返し部分が床につく長さ。お部屋全体が上品な印象に。
③床+15~20cm
カーテンの必要丈220cm以上の大きな窓にオススメの長さ。お部屋がラグジュアリーなイメージに。
カーテンブレイクスタイルを初めて取り入れる方には+5cmから、窓の大きさやお部屋のイメージに合わせた長さをお選びください。
■カーテンブレイクスタイルにオススメの生地
「ブレイクスタイル」はインテリアのイメージアップだけでなく、暑さ・寒さの厳しい時ほどメリットが感じられます。日本ではまだ少数派ではありますが、エレガントなインテリアを目指したい方や、機能性を重視する方には特にオススメのスタイル。カーテン買い替えの際にはぜひご検討ください。