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【コラム】テーブルクロスについて思うこと

2018/07/14

【コラム】テーブルクロスについて思うこと


ダイニングの空間で食事する時間は、主人と私にとって大事な部分を占めていると思う。二人とも食べることが好きで、おいしく食事することで、一日の疲れもとれて、次の一日に向かう元気が出てくる。家のテーブルは縦180cm、横100cmだから、約8帖のダイニングスペースに占める割合が、とても大きい。私たちが楽しい時間をこのテーブルで過ごすために、何かできることはないかと考えた時の一つのアイディアがテーブルクロスだった。1、2週間の間、テーブルにかけていたテーブルクロスを取り、次のクロスをかけると、ダイニング全体の空気がぱっと変わる。慣れているはずの私も、その変化にはっとする。
 
以上、料理スタイリスト・粉料理研究家の堀井和子さんが2003年に出版された「26枚のテーブルクロス-わが家のテキスタイルabc」より引用させていただきました。


私は「テーブルクロスは必要か」と問われれば、「必要ではない」と答えます。せっかくデザインや材質・質感にこだわってテーブルを購入したのに、わざわざ上から布をかけて隠すなんて というのが一般的な意見でしょう。

未だフォークやナイフが無かった8世紀頃のヨーロッパで、テーブルクロスは「食べて汚れた手をでぬぐう」ための道具として使われていたようですが、そのような心配のない現代でも、なぜテーブルクロスが存在するのでしょうか。
 
テーブルの汚れ防止のため?
テーブルの傷隠し?
インスタ映え用に?
 
もちろん色んな理由があるでしょうが、テーブルクロスをかけるという行為は、個人的には食卓に花を飾るのと同じことだと考えています。花を飾ることで食卓が華やかになったり、季節を感じたりするように、1枚の布が劇的に風景を変えてくれます。だから私は「テーブルクロスは必要か」と問われれば、「必要ではない」と答えますが、「あると素敵だし、嬉しい」と思っています。


最後にこれも堀井さんのお言葉から。

「テーブルクロスは、汚れやしみはつくと思うが、グラスや陶器のように壊れない。20年以上使っているクロスもたくさんある。だから一枚一枚、ものすごく真剣に選ぶべきだと思う。」
 

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テーブルクロスが表紙を飾る堀井さんの書籍。
左から「和のアルファベットスタイル」「26枚のテーブルクロス」「パンに合う家のごはん


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