北欧やデザイナーズなど約400種以上の布を取り扱うFIQ。
これまでさまざまなお店で布をご利用いただいています。
お店ではどのように布を利用されているのか気になるところ。今回は実際にお店にご協力をお願いし、布の活用方法等、FIQスタッフが取材させていただきました。
布を通して地域とのコミニュティの輪を広げている東京 椎名町の
『シーナと一平』さんの店舗紹介とともにご案内いたします。
『シーナと一平』は池袋から一駅の椎名町駅にお店を構える1Fはミシンカフェ、2Fがお宿という店舗。
椎名町駅から徒歩3分。昔ながらの商店街を抜けると見えてくる『とんかつ一平』の看板と色とりどりのカーテン。
一見、とんかつ屋?と思ってしまいますがよく見ると何やら布やミシンがあってとても楽しそうな空間。まさにこちらが『シーナと一平』さんです。
ご紹介してくださったのはこちらのオーナー兼内装も手がける日神山さん。
内装デザインを本業としつつ、カーテンのワークショップを主宰するなど、布で世界とつながり、ミシンで街と繋がるをテーマに場と間を提供しています。
今回はFIQスタッフに懇切丁寧に店内をご案内いただきました。
それでは、さっそく中へお邪魔してみましょう。
店内に入るとどこか古き良き日本を思い出すようなレトロな雰囲気。
土間や畳、箪笥など昭和初期の香りが漂います。
その中でも目を引くのはやはり色鮮やかな
カーテン!こちらは全て日神山さんのほうでお作りになられたそう。ブランドやデザインなどそれぞれ違いますが、色柄の繋がりを感じられるような絶妙な並びと
セレクト。
内装デザインを生業としている日神山さんのさすがのセンスにFIQスタッフも脱帽です。
布はどんな地域・文化にも欠かせない世界の共通言語と謳うだけあり、店内はカラフルな布に包まれて、ミシンを使ったり、お茶を飲んでくつろいだり・・・布やミシンを通して地域と人がつながれれば、とおっしゃる日神山さんの熱い想いが詰まった素敵な空間です。
こちらは1Fで利用できるミシンスペース。
ワンドリンクの注文で2時間ミシンを利用できるそう。裁ちばさみやアイロンなど裁縫用具も無料貸出可。
お子さんと一緒にママが利用したり、ズボンのすそ上げに利用される、なんて方も。お茶を飲みながら気軽に利用できるのでお客様にとても喜ばれているそう。
※取材当日は店内の壁面はギャラリーとして、作家さんの展示も行っていました。(左下画像)
1Fカフェスペース。
昔ながらのちゃぶ台と座布団を置いたレトロな空間。座布団はなんと、地域の人たちの手作り!
それでは、2Fのお宿のお部屋のご紹介。
こちらは「山吹」。FIQでも人気の高い岡理恵子さんデザインのフロート イエローをカーテンで使用した明るいお部屋。
驚いたのは、お部屋番号の代わりとして、刺繍枠にフロート イエローの生地を入れて壁掛け、鍵にも同じ布を結んで目印として活用されていたこと。お話をうかがったところ、あえて部屋名を表記せず、視覚で認識できるようにしたという。
布は世界の共通言語とおっしゃる、日神山さんの言葉通り、お部屋の内外に細かな気遣いがあふれています。
※フロートのカーテンはFIQでもお取り扱いしています。
そのほかのお部屋のご紹介。
左が「藍」。右上が「萌黄」、右下が「葵」のお部屋。
中でも注目すべきは左の「藍」のお部屋。
純和室ながらもスウェーデンBORAS社のMALAGAを布団に使用した北欧デザインと和室の見事なコーディネート。
和室のファブリックの選び方の見本となるような素敵なお部屋です。
ちなみにお部屋の名前は日本古来の色から引用されたそう。
かつてはとんかつの名店として地域に愛された『とんかつ一平 椎名町店』の名残の数々。
看板は当時の面影そのままに、残すところはそのまま活かして、リノベーション。見事に『シーナと一平』として息を吹き返しました。
また、当時
『とんかつ一平』の店舗で使用されていた包装紙も奇跡的にも残っていたそう。その柄は今見てもとてもモダン。日神山さんはその包装紙のデザインを布として蘇らせたそうです。