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【レポート】カーテン、シェード施工例@大田区H邸

2024/09/13

【レポート】カーテン、シェード施工例@大田区H邸


リビングダイニング用のカーテンの採寸・取付へ行ってまいりました。

施工日:2024年6月
施工場所: 東京都大田区


リビングダイニング① 掃き出し窓

幅約500×高さ約230cmほどある壁一面サイズの大きな掃き出し窓。バルコニーから外の景観へと続き、明るく開放的な空間を演出します。これまではバーチカルブラインドをご利用されていましたが、お住まいのすぐそばにマンションが建設され、ブラインドの隙間からご自宅の室内が見えてしまうのが気になるとのことでした。確かにルーバー(1枚1枚の羽の部分)の角度や開き方によって室内がダイレクトに見えてしまいます。

陽射しは取り入れたいけれど、視線は遮りたい。そこで今回、掃き出し窓に取付けたカーテンは以下のように製作・納品を行うこととしました。

1. 仕上がり幅を通常よりも広めに設定する。
元々カーテンは、閉じた際に隙間から光が漏れないよう横幅に「ゆとり」分を足した数字を仕上がりサイズとしていますが、今回のお客様の場合、「ゆとり」を通常よりも広く取りました。カーテンを閉じると、布の端と端が少し重なるくらいです。これで外からの視線も完全シャットアウト。

2. 1つの窓に4枚のカーテンを吊るす。
通常カーテンは、1つの窓にカーテン2枚を吊るして中央から左右に開閉する「両開き」と、1つの窓にカーテン1枚を吊るして片側に寄せる「片開き」、いずれかをお選びいただきます。しかし、今回のような広いサイズでバルコニーと室内の行き来もある掃き出し窓の場合、2枚一組の両開き・片開きでは、カーテンを寄せた場合の溜まりが多くなるという点や、行き来する際にカーテンを全開にしなければならない点から、「1つの窓に4枚のカーテンを吊るす」ことにしました。

3. レースカーテンで昼間の目隠しと外からの光を取り入れる。

外からの視線が気になるとはいえ、昼間も常にドレープカーテンを閉めっぱなしにするのは、大きな窓の魅力を活かしきれません。そのため、レースカーテンも取り入れることに。

4. 仕上がり丈に関して
長年バーチカルブラインドをご利用されていたご依頼主様。お選びいただいたドレープ生地は天然繊維のリネン(麻)生地のため、カーテンの縮みを気にされていました。海外のお部屋などでよく見る裾を床までたっぷり垂らす「ブレイクスタイル」のカーテンもありますが、床の細かなホコリが付きやすい点や、リネン生地の収縮率などもご案内し、最終的には床から1cm上げたサイズでお仕立てするということで話がまとまりました。
 


メローロックのカーテン写真

さて、カーテンに使用した生地のご紹介です。今回はリトアニアリネン100%の「ナトゥーラ / IV」に、左右と裾のフチをメロー巻きで縫製したカーテンを納品いたしました。透け過ぎず、柔らかな風合いと適度な光を透過する雰囲気のある生地です。メローの色は複数の色からお好みのものをお選びいただけますが、今回は写真と同じライトグレーにしました。さりげなく色を主張したシンプルな仕立てのカーテンは、上品で洗練された仕上がりです。こちらのカーテンはFIQオンラインでの取り扱いを終了いたしましたが、FIQ自由が丘ではご注文を承りますので、施工のご依頼をされないお客様でもオーダーをご希望される場合は
ご来店やお電話、問い合わせフォームよりご連絡ください。

レースカーテンの写真

レース生地には「リオ / ホワイト」を使用しました。裾の仕様はドレープカーテンと同様に、ひも状の錘を糸でかがって仕上げるメロー巻きの「ウエイトテープ」仕様です。こちらの生地に遮像やミラー効果はありませんが、店頭にあるカーテンサンプルで室内外からの透け感をお客様ご自身で確認し、決定いたしました。大きな窓にゆらゆらとした動きのあるマットゴールドのストライプ模様のレースカーテンは、納品後も思わず眺めてしまうほど。フラット仕様でも模様に動きがあれば、寂しい感じもありません。



カーテンをお客様のご自宅へお取付けした様子です1

カーテンをお客様のご自宅へお取付けした様子です2


レースカーテン
 


リビングダイニング② 腰高窓

続いては同じリビングダイニングにある腰高窓です。こちらの窓は開けた先が隣家の壁となるため、外からの視線に関しては先ほどの掃き出し窓よりも気になりません。よってレースカーテンは付けず、シングルのカーテンレールを設置し、掃き出し窓と同様にメロー巻きで縫製したカーテンを納品しました。適度な陽射しを取り入れつつも目隠し用途も考慮した、ドレープカーテンとレースカーテンの中間にあたる「ケースメントカーテン」のような役割です。

最近ではクリップランナーで布を吊るしたカジュアルでラフな窓周りの演出方法も増えていますが、縫製されたカーテンは洗練された「きちんと感」を演出します。特に来客や多くの人が集まるお部屋の窓には、サイズが合ったカーテンを使うことで空間全体が整い、相乗効果で周辺の家具やインテリアの魅力が引き立ちます。

カーテンをお客様のご自宅へお取付けした様子です3

カーテンをお客様のご自宅へお取付けした様子です4


 

ブラインドのモダンでスタイリッシュな印象から、ファブリック製品であるカーテンのソフトで優しい印象へお部屋の雰囲気が変わりました。末永くご愛用いただけることを心より願っています。


オーダーカーテン・シェードの採寸・取付

レースカーテン

【レポート】カーテン、シェード施工例@台東区M邸
 






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