鎌倉にあるテキスタイル研究所「Casa de paño(カサ・デ・パーニョ)」とテキスタイルデザイナーの協働による地域プロジェクト「SHONAN LOCAL TEXTILE Project」のご案内です。
湘南の豊かな自然や生き物、暮らしをモチーフにした布を通じて、地域の魅力を再発見し共有する「
SHONAN LOCAL TEXTILE Project」。このプロジェクトは、Casa de pañoのオーナー様が「テキスタイルデザイナーが生み出す美しい布を日常に取り入れたい」という想いをもとに、地域の人々や湘南を訪れる方々に長く愛される日用品を制作する取り組みとしてスタートしました。
第一弾として、江ノ電沿線で暮らす人々へのインタビューをヒントにした「海辺のテキスタイルシリーズ」を展開。海辺での生活にある小さな楽しみやときめきを表現した新作生地と、13色展開のファブリックカレンダーが、Casa de pañoで展示されます。テキスタイルデザインを手掛けるのは、2023年に東京造形大学大学院を卒業した若手デザイナー、
吉岡陽子さんです。
旅をしながら47都道府県をテーマとしたテキスタイルを制作することが夢という吉岡さん。江ノ島神社や鎌倉花火大会の名物である水中花火、
地引網、トンビにランチを取られてしまった様子(筆者も鎌倉で杏仁豆腐と光泉のお稲荷さんを取られてしまったことがあります・・・)、本屋さんは鎌倉のタラバ書店さんとのこと。ユニークに描かれた様々なモチーフを眺めていると、同じく旅がテーマとなっている故・安野光雅氏による「旅の絵本」シリーズを見ている時のような、ワクワクとした感覚になります。
「海辺のテキスタイルシリーズ」を基にした2025年のファブリックカレンダーは、来年の干支「巳」の上に海辺で暮らす人々の様子が描かれています。13種類と豊富なカラー展開のうち、7種は江ノ電沿線にある日用品を取り扱う個人商店でも発売中とのこと。
日本でもローカル文化は以前から存在していましたが、約10年前に世界中で注目を浴びたアメリカ・オレゴン州ポートランドの一大ムーブメントをきっかけに、インディペンデントな音楽やZINE、アートシーンといったローカルカルチャーやビジネス(特にクラフトやDIY精神のもの)が注目され、またポートランド発のライフスタイルマガジンKinfolkの「小さなコミュニティ」という価値観が広まり、今日に至るまで日本国内のローカル文化も一層関心を集めるようになりました。「
SHONAN LOCAL TEXTILE Project」も、地域に根付き長く愛される文化として広がることを願っています。
■展示概要
Exhibition「海辺のテキスタイル展」~湘南の景色を布にのせて~
・開催日:2024年11月30日(土)〜2024年12月1日(日)
・会場:
テキスタイル研究所 Casa de paño
・JR横須賀線「鎌倉駅」より徒歩15分、鶴岡八幡宮より徒歩3分
・時間:
11:00〜16:00(最終入場は15:30)
・入場料:無料 ※事前予約制
・問合せ先:info@casadepano.com
※詳細は
こちらよりご確認ください。
■SHONAN LOCAL TEXTILE Projectについて
■クラウドファンディング:https://camp-fire.jp/projects/806252/view
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