HOME /PICK UP/ 

【PICK UP】作り手のやさしさを感じる、岡理恵子さんのファブリック

2023/06/16

【PICK UP】作り手のやさしさを感じる、岡理恵子さんのファブリック

「点と線模様製作所」を主宰する岡理恵子さん。オリジナルのファブリックをはじめ、テキスタイルメーカーのQUARTER REPORT社やFIQとのコラボレーション生地はもちろんのこと、マスキングテープやペーパーアイテム、パッケージデザインといった分野でもご活躍されています。

季節や天気の移ろい・音・記憶などを題材に、誠実であたたかな眼差しを感じる図案は各方面で高い評価を受けており、「ten to sen の模様づくり」「ten to sen の北国の模様刺しゅう」といった書籍も複数出版されています。FIQでも長年にわたり岡理恵子さんデザインによる様々なファブリックをお取り扱いしてまいりました。現在では廃番やFIQでの取り扱いを終了しご注文いただけない種類もございますが、6月22日(木)発売の「Rieko Okaハギレ福袋」発売に先立ち、一部とはなりますが岡さんが手掛けた数々の素晴らしいファブリックを改めてご紹介いたします。
※ご好評につき、「Rieko Okaハギレ福袋」は完売いたしました(6/22)
 


・森
「点と線模様製作所」「岡理恵子さん」といえばこちらのファブリックを思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。学生時代に大学のゼミ室の窓からみえたカラマツ林の景色がモチーフとなった「森」は、風に揺れる葉の一枚一枚を点描で表現し、どこまでも繰り返される模様です。点描の濃淡による模様は、近くで見るとにぎやかで楽しそうに見え、距離を置くと淡く優しい印象です。



 
・フロート
QUARTER REPORTからリリースされている「フロート」。水中を漂う(Float)海藻を描きたいと、海の中に浮かぶような、大きくて広い気持ちになって、クレヨンで大きな紙の上に描いた模様です。2013年のリリースから現在までロングセラーのファブリックは、顔料で模様を表現したレース生地「レースフロート」、織で模様を表現した「Jフロート」もございます。


 

・Habataki
爽やかさを感じる「Habataki」は、FIQとのコラボレートで誕生したファブリック。一羽が飛んだのをきっかけに、鳥たちが一斉に空へ飛び立ちはばたく様子が描かれています。ブルーの背景に白い線で表現された鳥のシルエットは、青空とカモメを連想させます。鳥の羽音が間近で感じられるような、一瞬を切り取ったデザインです。


 

・フォレスト
モコモコした可愛らしい木々と、楽しそうにさえずり、飛び交うカラフルな野鳥たち。その素朴でナチュラルなデザインは見ているだけでも森の中にいるような錯覚を起こしそうです。




 

・林檎
バラ科の林檎はギザギザとした葉の形をしており、岡さんの好きな葉っぱの形のひとつだそう。その葉っぱをたくさん散りばめた「林檎」は、鉛筆で描いた葉っぱがいろいろな方向に伸びてゆき、重なった葉の中に林檎が見え隠れし、旺盛に茂っている様子を表現した模様です。「林檎」という名前ですが、実の部分が赤や青ではないところに岡さんのこだわりを感じます。竹久夢二や上野リチとも近しい系譜を感じる模様です。




 

・ホシニネガイヲ
星が空からこぼれ落ちるように降る流星群をイメージしたというデザイン。星がまたたきぶつかり、そして輝く風景をやわらかく少し光沢のあるシアー生地にオパールプリントで模様を表現したレース生地です。題名を英語表記(When You Wish Upon A Star)にした文字も潜んでおり、歌の一節が聞こえてくるよう。


 

・キツネノ小道
山の中を歩いているキツネが見た世界を描いた「キツネノ小道」。“私が感じている時間の流れが全てではないと、自然の中に身をおくと感じます。他者を想う気持ちで描きました。” 豊かな自然の中を遊ぶキツネやリスが岡さんらしい優しく繊細なタッチで描かれたテキスタイルデザインです。


 

・yanagi to tsubame
柳の枝を思い思いの方向に行き来するツバメたちが描かれたテキスタイル。このモチーフの背景となっているのは札幌市競馬場の入口近くに並ぶ大きなしだれ柳。何度見ても思わず見入ってしまうような迫力があり、夏になると緑のトンネルをくぐり抜けているような心地よさが味わえるのだそうです。岡さんの記憶にある北海道の風景をもとに作られた模様です。






・SOYOGI
河川敷を覆うように茂るくさはらが風にふかれて右に左に「そよそよ、ざわざわ」とそよいでいる風景を見て作った模様。青空の天気の日はまるで草原の海のように見えます。


 


・しずく ※廃番
こちらの生地は、QUARTER REPORTからベビー用品の生地としてデザインされたもの。雨が降り、窓にしずくが落ちる。次第にその重みに耐えられなくなりツツツツッーとガラスをつたって落ちていく様子が描かれています。
 



・採集 春と夏 ※廃番
こちらもQUARTER REPORTからリリースされていたファブリック。ガーゼ素材のハンカチとしても使われていた図案です。“植物の模様を描くときに、散歩の時に採集し、それを机に並べて見たります。白い紙の上にのせて観察すると野外や花瓶にいけられた時とはまた違う植物の姿を見ることができます。”




・アジサイ ※廃番
大きくてまあるい葉、毬のように小花が集まった花、雨がとっても似合う花。夏の紫陽花を模様にしています。星屑をちりばめたような模様で花を表現しており、何の花だろうと想像も広がるようです。コットンファブリック、オパールプリントで模様を表現したレース生地のお取り扱いがございましたが、現在は両方ともに廃番となりました。





繊細さとやさしさを併せ持つ岡理恵子さんデザインによるファブリックは、私たちの日常にやさしく寄り沿うかのよう。
FIQでは、岡理恵子さんデザインのファブリックを使用した「オーダーカーテン」や「照明」のオーダー、「クッション」や「ランチョンマット」などのご注文を承っています。ファブリック製品とは異なりますが、「a good view」では岡さん書き下ろしのアートポスターもご注文可能です。

また6月22日(木)正午より発売の「Rieko Okaハギレ福袋」は、今回ご紹介した岡さんの生地からランダムに10枚をセットした内容。岡さんファンの方はもちろん、生地が好きな方、岡理恵子さんのデザインが気になった方は是非ご依頼ください。

▶▶▶【お知らせ】【告知】6/22(木)オンライン限定「Rieko Okaハギレ福袋」発売
※ご好評につき、完売いたしました(6/22)。
 

category Entry 

カテゴリ関連記事