生活を営む戸建てやマンション、公共施設などの建築物。それらは元々コンクリートや石、木材などを使用した硬質な空間です。そこにやわらかな「テキスタイル」を取り入れると、不思議なことにその場の印象がソフトになり、建築からテキスタイル、そして人へと空間を繋ぐ役割を果たします。
「テキスタイル」は光や視線を調節したり、プリントや織りの模様や色を楽しんだり、柔らかな布がゆらゆらと揺れる様子や床に落ちる影を見ることで、目には見えない空気や光の存在を感じることができます。日常的に触れていて慣れ親しんだ存在として、「テキスタイル」は私たちにとって身近なものです。
FIQでは、空間を彩るテキスタイルファブリックを新たに追加しました。産地やデザインにこだわった生地を取り入れてみましょう。建築空間は一層豊かになるはずです。順番にご紹介いたします。
■ヒセン PF1395【防炎】
流れ落ちる水のような表情が特徴的なシアー生地です。縦方向にシワを入れるクラッシュ加工、さらにその上をプレスすることによってシワに折り目を付けた立体的な表情を作り出しています。カーテンや間仕切りならば、写真のように床を引きずるブレイクスタイル仕様で仕立て、くしゃっとしたシワやプリーツの表情をより強めても良いでしょう。
■プランタン FA1810【防炎】
木々の芽ぶきをモチーフにした、爽やかな中に生命力を秘めたデザイン。模様部分に光沢糸を織り込み、風に揺れるとキラキラと輝き、雪が舞っているかのようにも見えます。レース生地ではありますが、
風通織り(二重織り)により生地が重なっているため、一般的なレースと比較すると厚手で透け感が低く
一枚掛けでもお使いいただけます。また、この重なりによる自然なモアレが美しく、小枝と小枝の合間にも小さなモアレが現れ、一枚の中に多様な光を宿して複雑な表情を楽しませてくれます。防炎以外にも
UVカット、遮熱性能、ミラー効果と多機能なレースです。
■ウスイ PF1383【防炎】
太い節のある
Trevira CS(トレビラCS)のスラブ糸を使用し、有機的な細いストライプで構成されたモダンデザイン。上品ですっきりとした印象のNW(ナチュラルホワイト)と、モダンなBL(ブラック)の2色展開です。
※Trevira CS・・・ドイツのヘキスト社で開発された、世界最高位の難燃性能を持つポリエステル繊維。水洗い、ドライクリーニングを行っても、防炎性能を維持することができ、安全性が極めて高く有害ガスの発生がほとんどないのが特徴です。CSはcomfort&safetyの略。
■ルミ FA1823【防炎】
フィンランド在住のテキスタイルデザイナー、吉澤葵によるデザインのレース。やさしいタッチで描いた雪の情景です。モチーフ部分を残してベース部分を溶かすバーンナウト(オパール)プリントの技術で、しんしんと雪が舞い降る様子を描きだしており、布にぼたん雪がのっているような立体感が表現されています。ふぞろいなドットのかたちや並び具合にも、自然の風情や手仕事を思わせるぬくもりが感じられます。
■カグラ PF6054
ヘリンボーン柄を特殊なカット技法で表現したラグジュアリーなベルベット生地。レーヨンとキュプラを使用した肌触りの良い商品で、思わず顔をうずめたくなるよう。ベルベットには珍しい明るく優しいカラーリングが特徴です。
写真:カグラ PF6054 CL
■ワカクサ PF6053【防炎】
カットジャガードによるフリンジのような素材感が特徴のドレープ生地。タテ糸をカットするテクニックはとても難しく世界的にもまれで、群馬県桐生の生産工場でしか作れないクオリティ。巧みな技術によって生まれる唯一無二のファブリックは、お部屋をモダン且つ上品に彩ることでしょう。
■シモバシラPF6052【防炎】
タテヨコに節のある麻のような糸を織り込んだドレープ生地。風通組織(二重織り)による凹凸感と光沢のあるモチーフとのコントラストが特徴です。シンプルな幾何学模様がラグジュアリーから北欧モダンなインテリアとも相性良く調和します。
■ネムノキ PF6067【防炎】
淡いトーンで糸と織柄のテクスチャーを引き立たせた太いボーダー模様の「ネムノキ PF6067」。無地の部分はオーガンジーが表面に重なり、自然なモアレが表れます。一方、織柄の部分は意匠糸と光沢糸が緻密に織り込まれ、着物の帯を想起させます。綿毛のようなモチーフはネムノキ亜科の植物、白いカリアンドラの花がテーマ。ソフトモダンな印象のファブリックです。
ドレープカーテン:ネムノキ PF6067【防炎】NL、レースカーテン:ウスイ PF1383【防炎】NW
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