プリント生地が出来るまで 今回は「デジタルプリント(インクジェットプリント)」について。
スマホの画像、
デジカメで撮影した写真、
イラストレーターで描いたイラスト、
スキャナで読取ったデザイン、
などなどのデジタルデータを忠実に生地にプリントします。
生地にです。
ちなみに
こちらは全てインクジェットでプリントしてます。
もちろん色数なんて関係ありません。
おまけに「版 ※
その2参照」が必要ないのです。
グラフィックソフトデータでOK
(フォトショップやイラストレーターなど)
アナログプリントの場合は柄の大きさに制限があるのですが、それもほとんど関係ありません。
オンデマンド方式なので、必要なモノを必要なだけ。
小ロットで生産が可能。
製版工程も省けるので納期も短い。
ですが、、
生産コスト、お値段が一般的なアナログプリントより少し割高なのです。。
でも最近は技術の進化とともに、アナログにかかる「製版代」なども考えるとかなり溝が埋まってきています。
色々とメリットはあるけれど、一番の魅力は、使用する色数や大きさなど関係なく、デザインそのものが生地に表現できるところ。
コストの事を差し引いても十分に魅力的な手法です。
コピー機を想像してしてください。
原理はそれと同じです。
紙にトナーを吹きつけるように、キバタ(生地)にインクを吹きつけるのです。
吹きつけるがポイントです。
アナログプリントの場合はペタペタ・コロコロとスキージ(へら)で染料を生地に「刷りつける」イメージです。
デジタルプリントはノズルから染料を「吹きつける。」なのです。
原理はコピー機と同じですが、FIQがプリントするマシンはコレです。
でかいです。
国内でも最新鋭で最大規模かと思います。
ズレや滲みなどが味となるアナログプリント
テキスタイルデザインの可能性を広げるデジタルプリント
どちらも加工特性を活かした生地つくりをしなければいけません。
はい。プリントとも終わったしこれで出来上がり。ではありません。
次回は「プリント生地が出来るまで」の最終回
「後処理」のお話。